研究課題/領域番号 |
21K11416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
濱西 伸治 東北学院大学, 工学部, 准教授 (00374968)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | コンタクトスポーツ / 剣道 / アメリカンフットボール / サポーター / 衝撃低減 / 難聴 / 3Dプリンタ |
研究成果の概要 |
頭部に繰り返し激しい衝撃が加わるコンタクトスポーツにおいて,多数の難聴患者が報告されている.私たちはこれらを「コンタクトスポーツ難聴」として提唱し,多くの愛好者がより安全に競技を楽しむため,難聴や脳震盪を予防・低減し,さらに過大な衝撃を検知・警告する機能を付加した次世代型サポーターの開発を目指す. アメフトのヘルメット,剣道の面防具に装着するサポーターを3Dプリンタにより試作して打撃実験を行ったところ,頭部での衝撃をそれぞれ60.8%,51.7%低減できた.また,サポーターに力センサとBluetoothデバイスを接続させることで,過大な衝撃を検知しPCやスマホに送信することに成功した.
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自由記述の分野 |
バイオメカニクス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特にアメリカンフットボールでは,激しいタックルで脳震盪を繰り返すことによって慢性外傷性脳症(CTE)を発症・進行させ,認知障害や抑うつ状態となり,中には自ら命を絶ってしまうスタープレーヤーが頻発している.伝統という名目の下で,ほとんど対策がなされてこなかった頭部への過大な衝撃を低減・予防することが喫緊の課題である. 愛好者がより安全に競技を楽しむため,本研究で提案するようなサポーターを使用することで,単に衝撃力を和らげるだけではなく,能動的に過大な衝撃を知覚し危険を判断できる「インテリジェント・サポーター」としてスポーツ界へのインパクトは非常に大きく,近い将来,広く普及することが期待される.
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