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2021 年度 実施状況報告書

厚底ランニングシューズは障害予防に有効か?-骨障害に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 21K11417
研究機関桜美林大学

研究代表者

若松 健太  桜美林大学, 健康福祉学群, 准教授 (00551045)

研究分担者 藤田 真平  桜美林大学, 健康福祉学群, 助教 (30814529)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード疲労骨折 / 骨代謝マーカー / 厚底ランニングシューズ / トレーニングの質
研究実績の概要

近年、陸上長距離選手が軒並み好記録を出す要因の一つとして厚底ランニングシューズが注目されており、パフォーマンスが向上するのは、カーボンプレートがソール部分に入っていることで、これまでのランニングシューズよりランニング効率が向上したことが理由として考えられている。この結果、少ないエネルギーでレースを走り切れることができ、厚底ランニングシューズの着用により陸上長距離選手のパフォーマンスが向上することは明らかである。しかし、パフォーマンス向上と相反するものとして障害予防が挙げられる。特に陸上長距離種目の疲労骨折の発症率は他の競技と比較して高く、一度発症すると完治までに時間がかかるため問題になることが多い。
大学男子長距離選手を対象に異なるトレーニング時の骨状態を調査した結果、走速度が遅く走行距離が長いトレーニングよりも、走速度が速く走行距離が短いトレーニングの方が、骨吸収優位の骨代謝動態を示し、疲労骨折時に近い骨状態を呈した。つまり、陸上長距離走では、走行距離が長いことよりも走速度が速いことが骨へ負の影響を与え、疲労骨折の発症の要因になっている可能性がある。
2021年度は新型コロナウィルス感染拡大の影響により、集団での測定が困難であったため、男子一般ランナー4名を対象に、厚底ランニングシューズを着用して様々な走速度・走行距離でのプレ実験を実施した。その結果、自覚的感覚ではあるが被験者すべてにおいて走速度が速いときのほうが下肢(運動器)に対する負荷がかかっているという結果であった。2022年度は骨代謝マーカーの測定(血液、尿)を実施して検討をしていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度より続いている新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、研究施設の使用制限および対象者確保が困難だったため実験ができず、大幅に遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルスの感染状況に対応しながら、感染対策を慎重に行い、予定している研究計画を実施していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、予定していた実験が実施できなかったことや発表予定の国際学会への参加が困難であったため、当初の計画に遅れが出てしまい次年度使用額が生じた。
使用計画としては、測定時の骨代謝マーカー測定(尿・血清サンプル)や国内学会が実施であれば情報収集のため骨関連の学会に参加する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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