今回開発した可搬型試験機では落下重錘からの鉛直方向衝撃力をセンサユニットとダミーセンサユニットにより鉛直・水平の2方向に分解する.従って,鉛直方向衝撃力は従来のセンサユニットのみで測定した値の1/2となる一方,水平方向衝撃力に関してはセンサユニットで受けた衝撃力をダミーセンサユニットで打ち消し合うため衝撃力は変わらないことが予想された.従来の試験機による試験と本研究で開発した可搬型2方向衝撃試験機においてほぼ同一の条件による鉛直・水平衝撃力を比較したところ鉛直方向は1/2,水平方向はほぼ等しい衝撃力となったため,従来の試験機の特性を保ったまま,可搬型2方向衝撃試験機の開発に成功した.
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