研究課題/領域番号 |
21K11433
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
石井 信輝 摂南大学, 法学部, 教授 (00288044)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | スポーツ法制 / スポーツ政策 / 社会問題 |
研究実績の概要 |
フランスにおいて策定された「スポーツ市民プログラム(Programme ≪citoyens du sport≫)」やそれを具体化するための方策、および改定されたスポーツ法典(Code du sport)の条文を翻訳し、策定・改正の背景やそれらの施策・法制のインパクトを明らかにした上で、我が国との比較検討を行い、新しい政策目標達成のための知見の獲得を図ることが本研究の目的である。 この目的を達成するために2021年度においてはまず、「スポーツ市民プログラム」や「スポーツ市民プラン」(Le plan Citoyens du sport)を逐語訳するとともに、その内容についての理解を深めた。また「平等及び市民性に関する法律第2017-86 号(LOI n° 2017-86 du 27 janvier 2017 relative a l'egalite et a la citoyennete)」中のスポーツに関係する条文、特にスポーツ領域における「両性の平等」を実現するための「スポーツ・身体活動への男女平等のアクセスの保障」を規定する条文の逐語訳と解釈を行った。 また、新型コロナ禍の影響で、「スポーツ市民プラン」の詳細に関する現地調査を実施することはかなわなかったが、インターネットを活用し本研究の遂行に必要な資料を収集した。例えば、フランス政府が作成した「Le sport, un formidable outil au service de la citoyennete」がその一例である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の中心的な課題は、研究の準備段階で収集した資料の逐語訳と解釈であった。研究実績の概要の欄で示した通り、「スポーツ市民プログラム」、「スポーツ市民プラン」および「スポーツ法典」の条文を逐語訳するとともに、その内容についての理解を深めることできた。 また、新型コロナ禍の影響で、「スポーツ市民プラン」の詳細に関する現地調査を実施することはかなわなかったが、インターネットを活用し本研究の遂行に必要な資料を収集することができたので、おおむね順調と判断した
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今後の研究の推進方策 |
研究はおおむね順調に進展しているので、当初の計画通り今後の研究を進める予定である。一方、2021年度は渡仏しての調査を実施することができなかったので、その実施に努め、さらなる研究の深化を図るつもりである。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響で予定したフランスにおける現地調査を行うことができず、出張旅費を2022年度に繰り越したため。
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