研究課題/領域番号 |
21K11433
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
石井 信輝 摂南大学, 法学部, 教授 (00288044)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | スポーツ政策 / スポーツ法制 / 社会問題 |
研究実績の概要 |
現代社会に横たわる様々な社会問題の解決を図るために、フランスのスポーツ法制・政策の知見を獲得することが、本研究の目的である。そのため2022年度は、昨年度コロナ禍の影響により実施できなかったフランスへの出張を行うことを中心に、上記目的の達成を図った。 具体的には、リモージュ大学の期間であるフランススポーツ法・経済研究所を訪問した。また、パリに所在する 「Agence pour l'education par le sport」(APELS)にも訪問した。それらのことを通じて、同国におけるスポーツを通じた社会問題の解決に関する法整備や政策立案等に関する調査、および現地研究者・担当者との意見交換を行った。例えばパリにおいては、スポーツを通じて人々が社会に溶け込めるよう支援するAPELSの担当者との面会によって、特に若年層の社会への参入を促すための政策の一つである市民サービス(service civique)について、スポーツ領域に即した活用に関する説明を受けるとともに、関連する資料(例えば、Fiche d'informations Service Civique)の提供を受けた。加えてフランスLimogesに所在する「Limoges etudients club」での市民サービスの実例に関して、担当者と意見交換を行った。 他方、「スポーツ市民プログラム」やそれに伴う実行方策の一つである「スポーツ市民プラン」(Le plan Citoyens du sport)についての理解を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要のところで示した通り、2022年度は、昨年度コロナ禍の影響により実施できなかったフランスへの出張を行うことができた。そのことによって、研究支援者との打ち合わせや研究機関への訪問が可能となり、前年度までに収集した資料の解釈、新しい資料の収集等を行うことができた。 また、研究支援者との打ち合わせを通じて、研究を遂行する上での新たなネットワークづくり、例えば「Agence pour l'education par le sport」との交流にも成功しており、研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
研究は順調に進捗しており、今後とも当初の計画に沿って、実施する予定である。すなわち、「スポーツ市民プログラム」やそれに伴う実行方策の一つである「スポーツ市民プラン」(Le plan Citoyens du sport)、および「平等・市民性法」等に加え、研究支援者らによる助言をもとに、本研究目的達成のための知見を獲得する。また、それらの知見をもとに、スポーツ活動を通じた『前向きで活力ある社会と、絆の強い世界を創る』ための施策を策定することや、それに伴う法制の構築に資するようまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響を受けて研究開始年度である2021年度、海外出張を行うことができなかった。2022年度には出張が可能となり、前年度から繰り越された助成金と合わせて使用したが、繰越金が大きかったため次年度使用額が発生した。コロナ禍が終息傾向にある2023年も海外への出張は可能であるため、研究最終年度である2023年度にすべての助成金を使用する計画を立てている。
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