本研究課題では、骨格筋特異的なアンドロゲン応答能を説明するパイオニア因子を取得するべく以下の研究成果を得た。マウス筋芽細胞由来C2C12細胞よりFLAG-AR安定発現株を樹立し、アンドロゲン応答能を有する骨格筋細胞株を得ることに成功した。この細胞を筋管細胞に分化させDHT刺激を行ったサンプルを用いてRIME法による相互作用因子探索を行い、20種類のAR結合候補因子を得た。さらに、同細胞にてARのChIP-seqを行い染色体上のAR結合領域を同定し転写因子モチーフ解析を行った。以上より、目的因子の候補として5遺伝子まで絞り込むことができた。今後さらなる絞り込みを行い、目的因子の同定を行う。
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