本研究は消化管機能及び腸内環境も骨格筋や呼吸・循環器系、代謝・内分泌系そして脳機能と同様に身体可塑性を有するという仮説の検証であり、その視点から運動による消化管機能及び腸内環境の適応メカニズムの解明である。ヒト及びマウスを対象にレジスタンストレーニングを用いて運動トレーニング期間と脱トレーニング期間を設定しその影響を検討した結果、トレーニングに伴う体組成の変化に関連し変容する腸内細菌叢や便中代謝産物が確認された。今後はこうした腸内環境への作用を考慮したレジスタンストレーニングに効果的なサプリメントやトレーニング指標について検討を加えていく。
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