研究課題/領域番号 |
21K11471
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
遠藤 俊典 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (80555178)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 疾走動作 / 発達 / 評価 / 体力 |
研究実績の概要 |
本研究では,発育過程にある子どもたちの疾走能力を適切に評価・診断するための新たな評価指標を開発し,その評価指標に基づいて,子どもたちの疾走能力や疾走技術を発育・発達に応じて向上させることのできる方策を提案することを目的としている. このことを達成するためには,子どもたちの疾走能力の目標値および疾走技術の優劣を形態や筋力の影響を考慮して示すことがきわめて重要であると考えている.したがって,本研究では,多様な年齢,形態,筋力,疾走能力を有するサンプルをできる限り多く収集することが必要不可欠であり,学校現場や地域のスポーツクラブに研究協力を依頼し,研究期間の多くの時間を費やして,対象者の測定と分析を継続的に推進することを計画している.しかし,新型コロナウイルス流行の影響のために,研究初年度(2021年度)および2年目は研究協力依頼を差し控えざるを得なかった. 今年度は,研究依頼が可能となり,実験・測定を実施するとともに,次年度の実施依頼を確約することができた.収集したデータについては,随時分析を進めており,次年度に測定予定のデータを併せることによって具体的な研究成果を得られる目途が立っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度の報告の通り,新型コロナウイルス流行の影響のために,学校現場や地域のスポーツクラブ等に介入した測定について,研究開始当初の2年間は実施することができなかった. 今年度からは,実施可能となり,全体としては遅れている状況ではあるが具体的な研究を推進することができている.
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今後の研究の推進方策 |
今年度に研究実施した新規のサンプルと研究協力者の保有するデータとを合わせると1200名程度となり,次年度にも継続して実験を行い,データのサンプルを拡充していくとともに,得られたデータについて,随時分析を進めていく. また,本研究の最終的な目的の1つである教育現場での活用について,研究協力者とミーティングを重ねる中で生徒が自身のデータを簡易に入力・操作し,スプリント走の構造やトレーニング課題を明確にできるアプリケーションの開発が有用であるとのアイデアが得られた.そこで,今後の研究推進方策の1つに,本研究で得られたデータをアプリケーション上で閲覧可能なシステムの構築を検討していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究では,多様な年齢,形態,筋力,疾走能力を有するサンプルをできる限り多く収集することが必要不可欠であり,研究推進の最初の2年間はデータ収集に費やすことを予定していた.しかし,研究開始からの2年間,新型コロナウイルス流行の影響を受けて,学校現場や地域のスポーツクラブでの実験・測定を実施することができなかった.今年度からは実施できているが,予定していた研究遂行に遅れが出ているために,研究機関の延長を申請し,次年度使用額が生じている.
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