研究課題/領域番号 |
21K11504
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
緑川 泰史 桜美林大学, 健康福祉学群, 准教授 (50434345)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 身体組成 / 子ども / 脂肪量 / 骨格筋量 / MRI / 推定式 |
研究実績の概要 |
2021度は新型コロナウィルス感染症から子どもたちを守るために、測定を実施しなかった。今年度は、感染リスクを極力排除する方策を練り、測定実施可能な状況になれば、縦断的研究の一歩である思春期に突入する中学1年生を中心に新規のデータを取得したい。なお、本研究は、新型コロナウィルスの影響から、測定を計画通り実施できていない2016年度開始の研究課題(16K01601)を完遂することも目的の一つとして研究を推進している。 思春期の子どもの全身・部位別の骨格筋量の変化を捉える推定式を作成する前段階として、思春期前の子どもの骨格筋量がどのように変化するかをこれまで取得した横断的データから検討した。その結果、全身骨格筋量は6歳から11歳の間に男子で約7kgから11kg、女子で約6kgから10kgの増加が見込まれることが推測された。また、年齢と全身骨格筋量の相関関係を検討したところ、男女ともに傾きが1.05となり、1年間で約1kg全身骨格筋量が変化することが予想された。加えて、年齢と身長に対する全身骨格筋量の比をプロットしたところ、男女ともに年齢が上がるにつれて、比も大きくなる傾向が認められた。このことは、身長が伸びたことによって全身骨格筋量が増加したほかに、筋横断面積も大きくなっていることが貢献していると考えられる。今後は、骨格筋量推定式開発を見据え、まずは思春期にある子どものデータを取得し、年間の全身骨格筋量や身長に対する比の変化を思春期前の子どもと比較・検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究課題と密接に関わる研究課題(16K01601)と同様に、2021年度は新型コロナウィルスに対する感染リスクから中学生を完全に守ることができないと判断したため測定を実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの感染状況を踏まえて、対象者の安全を確保できた場合、測定を実施する予定である。 本研究に付随する思春期前子どもの全身および部位別骨格筋量に関する論文を作成中であるため、今年度中に投稿したい
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大によって測定が計画通りに実施できていないが、測定可能な状況になった場合には、これまで同様に対象者人数分の謝金やMR画像分析代を中心に支出が予想される。また、論文のオープンアクセス化に伴う費用も支出予定である。
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