ロコモ対策・研究の多くが高齢者を対象としたものであり、生涯における健康な運動器を維持するための意識に世代間温度差があることが明らかとなった。ロコモ予防対策を今後進めていくには、高齢者以外の認知度を向上させ、学童・青年・壮年期へロコモ予防対策を支援する必要がある。特に壮年期ではロコモ不安をきっかけにロコモ予防へ介入する有用性が示されたことから、ロコモ不安を聞き取ることで支援出来る。また高齢者には、自身の体力や心身状態を反映する分かりやすい指標を示すことでさらに体力向上意識が高まる。各世代の対策は異なるが、あらゆる世代のロコモ対策をまとめて示すことで家族間で意識を高めることが出来た。
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