• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

スポーツの指導現場における常時データ収集蓄積システムの基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K11528
研究機関順天堂大学

研究代表者

河村 剛光  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70365568)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード研究との一体化 / 競技 / モニタリング / データリテラシー / 教育 / コンディション / 体力 / トレーニング
研究実績の概要

初年度は、採択された科研費独立研究支援(試行)も活用しながら、データ収集システムの試作を行った。研究者や競技の指導者らとの議論を進め、どのようなデータ項目をどのくらい収集することが現実的に可能であるかを反映させて開発を開始した。まずは野球における競技の特性を踏まえたシステム構成にて一定の仕組みを構築した。システム構成は、毎日のデータ収集、定期的なデータ収集、チームに共通したデータ収集、競技に特化したデータ収集という4つの内容で成り立っている。システムのプロトタイプの構築後、パイロット的に野球選手を対象者にシステムの運用を行い、収集すべきデータ等に関連して意見取集を行った。調査結果の詳細な分析は次年度以降に行っていくが、システムの更新だけではなく、データとして必要で収集が持続可能なモデルの構築を目指す必要がある。想定されるデータの種類は多かったため、すぐに全てのデータを簡便に集めることは難しいと考えられた。選手だけにデータ収集の負担が集中することなく、チームスタッフ等の関与、チームが共通して残すべきデータも重要なポイントと考えられ、継続してシステムの深化を図る。また、テニスを対象に、日々の練習・トレーニングにおける運動強度を常時計測する計画を開始した。ウエラブルなセンサーを用いて、選手が個々に装着、データの収集を行った。その際にはテニスの競技特性を考慮した機器を用いた。加えて、簡易に精度の高い体力測定を行うことができる機器の活用を進める。まずは主に心拍数データを中心にし、日々のトレーニング時の心拍数の個人差や競技レベル、メニューによる差異を検証していく。個人の取り組みや考え方にも左右されるため、選手自身が中心になって継続していく部分、指導者やスタッフ、研究者が中心となる部分、逆にデータ収集が難しい部分などの精査も含めて、今後も十分な検証が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

採択された科研費独立研究支援(試行)も活用することで、当初の予定で想定していた内容以上の進展があった。具体的な研究計画を作成し、野球とテニスを対象競技種目として、指導現場も知る研究者との議論を深めながら推進できたことは大きな成果と言える。一方で、昨今の社会情勢の影響も大きかったため、データの収集等には一定の制限もあった。また、データの取りまとめや分析等については、当該年度においては着手できていない部分もあった。

今後の研究の推進方策

現時点では、野球では男性選手、テニスでは女性選手を主な対象としている。競技や性別によって、部分的には収集すべきデータ等に違いも見られると予想されるが、次年度は、競技種目の対象拡大を目指す。初年度に開発したデータ収集システムの更新・運用等も必要であり、実践と検証を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

データ収集システムのプロトタイプの構築が推進され、試用も行ったが、得られたデータに関しては、整理や分析までは行うことができておらず、次年度以降の予算使用を予定する。実際にデータをオンライン上で収集するなど、システムの運用を行うことが当該研究計画の具現化に必要であるため、次年度以降これらに関連する費用として積極的に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] テニス競技において集積可能なデータとは2021

    • 著者名/発表者名
      長久保大樹, 福家瑠都, 河村剛光
    • 学会等名
      令和3年度第2回千葉県体育学会大会(大学院生ワークショップ)

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi