研究課題/領域番号 |
21K11530
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
平工 志穂 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (30302821)
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研究分担者 |
藤田 恵理 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (50466877)
小林 勝法 文教大学, 国際学部, 教授 (70225499)
滝 聖子 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (50433181)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 社会人基礎力 / ルーブリック / 大学授業 |
研究実績の概要 |
本研究の主要な研究目的は、大学授業における社会人基礎力の向上を促すリフレクションツールの開発と、その効果の検証である。 2021年度は大学体育授業を念頭に、社会人基礎力の3つの能力、すなわち前に踏み出す力(アクション)、考え抜く力(シンキング)、チームで働く力(チームワーク)の向上を促すリフレクションツールとしてルーブリックを採用し、社会人基礎力ルーブリックの作成を行った。同ルーブリックの効果の検証のため、2022年度に予備介入調査を実施する予定であったが、COVID-19の影響により、対象授業が授業形態変更等の影響を受けたことなどから、同年度中の実施を見送ることとした。 一方、文献研究や関連学会等における意見交換などを通して、大学体育授業に限らず大学の多様な授業において使用可能な、また特定大学向けではなく多くの大学で使用可能な、より汎用性の高い社会人基礎力ルーブリックを作成する必要性を認識することとなり、この観点からルーブリックの再検討を行った。その結果、社会人基礎力の能力要素(主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力)を反映する12の項目について、5つの評価尺度で評価可能なルーブリックを作成するに至った。このルーブリックは、社会人基礎力をスマートフォン等を用いて短時間(数分)で極めて簡便にチェックすることが可能となっている。 次年次以降、効果の検証を行っていく予定であり、そのための調査準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で授業様態が影響を受けたこと等により、本年度予定していた介入調査を次年度に延期することになったため。
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今後の研究の推進方策 |
作成したルーブリックが社会人基礎力向上に寄与するかについての効果検証のための介入調査を実施する予定である。また、社会人基礎力に影響を与える各種要因についても検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で授業様態が影響を受けたことに伴い、効果検証調査が遅れたこと等のため。同調査は2023年度に実施予定である。
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