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2021 年度 実施状況報告書

呼吸器感染症から身体を守る力を育む保健体育教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K11552
研究機関香川大学

研究代表者

鎌野 寛  香川大学, 保健管理センター, 教授 (60284337)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード学校感染症
研究実績の概要

百日咳の死者数・患者数のデータを従属変数とし,保健要因を独立変数として回帰分析を実施した。明治32年(1899年)から平成30年(2018年)までの死者数は内閣統計局編纂の日本帝國人口動態統計の原因(中分類)別死亡(実数)または死因(小分類),厚生省の人口動態統計の死因(小分類)または死因(簡単分類)のデータを用いた。昭和19年(1944年)から昭和20年(1945年)までのデータは総理廰統計局の火災による焼失で使用不能であった。また,患者数は伝染病精密統計年報,伝染病及び食中毒精密統計年報,伝染病および食中毒統計によるデータを用いた。まず,昭和37年(1962年)から平成30年(2018年)までの死者数と保健要因の関連を検証した。するとy = -0.281x+20.61,R^2=0.140,p = 0.002,95%CI: -0.457~ -0.104が観察された。特に昭和51年(1976年)から平成30年(2018年)までの死者数と保健要因の関連は,y = -0.336x+33.66, R^2 = 0.690,p < 0.001,95%CI : -0.406~-0.266が観察された。次に,昭和37年(1962年)から平成10年(1998年)までの患者数と保健要因の関連を検証した。するとy = -56.197x+5550.5,R^2 = 0.132,p = 0.015,95%CI: -100.98~-11.41を観察することができた。特に昭和51年(1976年)から平成10年(1998年)までの患者数と保健要因の関連を検証した。するとy = -107.9x+9821.8,R^2 = 0.512,p < 0.001,95%CI: -153.6~-62.17を見出すことができた。保健要因のうちの特定の因子と死者数と患者数の変動の間に関連が存在する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、計画していた回帰分析を用いた因子の定量的分析は、概ね考えていたように分析が進んでいる。しかし、多因子を見出すまでには至っていないのが現状なのでやや遅れていると評価した。

今後の研究の推進方策

今後は、多因子を見出すように独立変数の数を増やし分析を実施していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

呼吸器感染症の解析に回帰分析を用いた。今後、他の解析方法も取り入れるために次年度使用が生じた。今後は新たな解析方法の検討を行うために使用したいと考えている。

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公開日: 2022-12-28  

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