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2022 年度 実施状況報告書

呼吸器感染症から身体を守る力を育む保健体育教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K11552
研究機関香川大学

研究代表者

鎌野 寛  香川大学, 保健管理センター, 教授 (60284337)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード学校感染症
研究実績の概要

2019年12月中国でSARS-CoV-2による肺炎(COVID-19)が発生し,2020年1月国内初のCOVID-19の患者が確認された。同年4月国内で広範な拡大を認め,緊急事態宣言が発令された。これらの事象は2020年度の学生定期健康診断(健診)に大きな影響を与えた。われわれはCOVID-19が健診に及ぼした影響を定量的に分析を行った。健診会場の面積は2019年度は208m^2,2020年度は883m^2,2021年度および2022年度は1,863m^2であり,2019年度と比較すると,それぞれ約4倍,約9倍であった。健診受診率は2019年度は79.6%, 2020年度は59.9%,2021年度は76.2%,2022年度は72.4%であった。受診率に対する年度,学部の影響を見るために,二元配置分散分析を用いた。学部間ならびに受診年度間に受診率に有意な差を認めた。なお、学部と年度の間に交互作用は認められなかった。健診の時間当たりの受診者数は2019年度は139.6人/hr,2020年度 緊急事態宣言前は53.2人/hr,宣言解除後は30.2人/hrと減少していた。2021年度は51.0人/hr,2022年度は49.1人/hrであった。時間当たりの受診者数に与える年度の影響を確認するために,一元配置分散分析を用いて解析した。その結果,年度間の時間当たり受診者数に有意な差が認められた。どの年度間の差かを確認するためにTukey-Kramer法を用いて多重比較を行った。すると,2019年度と2020年度緊急事態宣言前,2020年度宣言解除後,2021年度,2022年度の間に有意の差が認められた。その他の組合せの間には差が認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は呼吸器感染症のうち,現在も進行中であるCOVID-19と学生定期健康診断(健診)の会場面積,受診率,学部,時間あたりの健康診断受診数などの多因子を用いて分析を行った。また手法としても新たに一元配置分散分析,二元配置分散分析,Tukey-Kramer法を用いて解析を行いデータを得ることができた。

今後の研究の推進方策

今後も,呼吸器感染症と外因,内因となる要因との関連を定量的,定性的に解析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

得られたデータの発表などに使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] COVID-19 流行が学生定期健康診断に及ぼした影響の定量的分析2023

    • 著者名/発表者名
      鎌野寛 他7名
    • 雑誌名

      香川大学保健管理センター紀要

      巻: 6 ページ: 109-115

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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