本研究において、発達障がい児が自分のことだけでなく、「私たち・僕たち」という主語を用いて集団全体としての体験を語り成功を喜ぶ姿が見られた。ここに、向社会的行動の積み重ねの先に、子どもたちが「私たち」の視点からのウェルビーイングをとらえることが可能になっているとの気づきを得た。 本研究の成果は、古来より人類の結びつきにおいて必須であったダンスや身体表現の役割を言及し、再構築を求められている日本のインクルーシブ教育において、多様な相互関係の中で個別の支援を実現する新たなの流れを生み出すだろう。さらに、社会における共生・共創の縮図的体験を提供していく教育や地域活動の具現化に寄与すると考えられる。
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