• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

我が国の栄養環境変化と血漿脂質指標長期変動のパラドックスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K11586
研究機関中部大学

研究代表者

横山 信治  中部大学, 応用生物学部, 客員教授 (10142192)

研究分担者 呂 鋭  中部大学, 応用生物学部, 講師 (80381862)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードHDL / lipoproteins
研究実績の概要

米国NIHおよび東京医科歯科大学との共同研究にて、NIHが開発し提唱した血漿脂質データ(総コレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)から血漿リポタンパク質画分(VLDL、large vuoyant LDL、small dense LDL)を求める計算式の validation を行った。基礎データには東京医科歯科大学で得られていた健常者約300名についてのHPLCによるリポタンパク質解析の結果を用いた。その結果、NIH計算式ではVLDLとLDLの境界がHPLCよりVLDL側にずれており、結果として total LDLないし large vuoyant LDL を僅かに過大評価する可能性があることが分かった。これは apoB に付着する apo(a)によるVLDLの水和密度が上昇、超遠心解析でlp(a)VLDLがLDL画分に回収されることが理由ではないかと推論された(Yokoyama et al. BBA Mol Cell Biol Lipid 1866:158986, 2021)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績に記述したように、血漿脂質データからリポタンパク質を解析する新たな計算方法が確認できたので、これを用いて日本人の血漿リポタンパク質の歴史的変動を解析できると考える。NIHや東京医科歯科大学との共同研究を継続して行きたい。

今後の研究の推進方策

1)NIH計算式による血漿リポタンパク質画分解析をSRLより提供されている臨床検査データベースの脂質データに適用し、各リポタンパク質画分の長期経年変化を詳細に解析する。
2)HDL産生細胞(マクロファージや肝細胞)にω6ないしω3脂肪酸を添加し、HDL産生能への影響をみて、食餌性脂肪酸の質的変化と血漿HDLの長期持続的上昇との関連の生物学的根拠を検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] NIH(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      NIH
  • [雑誌論文] Validation by HPLC analysis of new equations for estimating cholesterol in plasma lipoprotein subfractions2021

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama S, Remaley AT, Sampson M, Ai M and Okazaki M
    • 雑誌名

      BBA Molecular and Cell Biology of Lipid

      巻: 1866 ページ: 158986

    • DOI

      10.1016/j.bbalip.2021.158986

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Heterogeneity of HDL: What should be a target ?2021

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama, Shinji
    • 学会等名
      International Symposium on Atherosclerosis
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi