• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

肥満に伴う新型コロナウイルス感染の重症化に対するACE2の有用性

研究課題

研究課題/領域番号 21K11596
研究機関大分大学

研究代表者

後藤 孔郎  大分大学, 医学部, 講師 (10457624)

研究分担者 正木 孝幸  大分大学, 医学部, 准教授 (00423715)
柴田 洋孝  大分大学, 医学部, 教授 (20245484)
加隈 哲也  大分大学, 保健管理センター, 准教授 (80343359)
岡本 光弘  大分大学, 医学部, 助教 (80774546)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードSARS-CoV-2
研究実績の概要

1.雄野生マウスに通常餌(脂肪成分20%)または高脂肪餌(脂肪成分60%)投与の2群を作製し、2ヶ月、3ヶ月および4ヶ月飼育した後、血中ACE2濃度の測定、小腸や肺におけるACE2発現を検討した。2ヶ月の飼育により高脂肪餌で血中ACE2濃度および肺のACE2発現が増加することを認めた。
2.通常餌を摂取させた雄野生マウスを用いて、recombinant mouse ACE2 (rmACE2, 100, 200, 800 microg/kg/dayを2週間腹腔内投与)といった複数の投与量を設定したところ、800 microg/kg/dayで有意な血中ACE2濃度の増加を認めた。
3.通常餌を摂取させた雄野生マウスを用いて、SARS-CoV-2のリコンビナントSタンパク(Rp;0, 10, 40, 100 microg)を腹腔内投与したところ、40 microgで肺での有意な浸潤を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画・方法で示した条件設定に関する検討が進展している。

今後の研究の推進方策

今後、以下のような検討を行う。
雄マウスに通常餌(脂肪成分20%)または高脂肪餌(脂肪成分60%)を摂取させ、通常餌群と高脂肪餌群に分ける。また各群をACE2慢性投与群(通常食および高脂肪食にrmACE2 800 microg/kg/dayを2週間腹腔内投与)、とコントロール群に分ける。したがって、通常食+コントロール群、通常食+ACE2慢性投与群、高脂肪食+コントロール群、高脂肪食+ACE2慢性投与群の4群を作成する。その後、以下の評価項目について検討する。
1) 肺、小腸、大動脈および舌におけるACE2発現を評価する。末梢血のACE2濃度を評価する。また、ectodomain sheddaseとして働くADAM17の組織内発現を検討する。
2) ACE2自体には抗炎症性作用があるため、小腸内、肺、大動脈および舌おける炎症性サイトカインであるTNF-alphaや抗炎症性サイトカインであるIL-10の発現を測定する。また、炎症性マクロファージの浸潤度について、CD11をマーカーとして免疫組織学的に検討する。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi