通常食を負荷したマウスと比較して1週間高蛋白質食を負荷したマウスでは、摂食量の低下により脂肪重量、骨格筋重量の低下を来したため、骨格筋繊維の縮小化を認めた。高蛋白質食負荷マウスでは、グルカゴン分泌が促進し、肝臓でのアミノ酸代謝が亢進したため、通常食負荷マウスと比較して分岐鎖アミノ酸以外の血中アミノ酸濃度の上昇は起こらなかった。 一方、すべての血中アミノ酸濃度が上昇するGCGKOマウスの前脛骨筋では、対照マウスと比較して筋肥大がおき、遅筋優位のⅡa型繊維の割合が減少し、速筋優位のⅡb型繊維の割合が増加し、握力も増加した。筋合成の亢進にはIGF1-Aktシグナルが関わっていた。
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