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タンパク質代謝を変動させる断続的断食および異化代謝亢進が脳キヌレン酸産生および末梢トリプトファン代謝におよぼす影響について調べた．断続的断食は脳キヌレン酸濃度を低下させ，末梢組織のトリプトファン代謝も抑制した．さらに，トリプトファン添加による脳キヌレン酸濃度上昇，末梢組織のトリプトファン代謝亢進も抑制した．一方，チロキシン投与は肝トリプトファン代謝を著しく亢進したが，脳キヌレン酸産生には影響をおよぼさなかった．以上より，末梢のトリプトファン代謝抑制，肝のトリプトファン代謝亢進が脳キヌレン酸濃度上昇を抑制することを明らかにし，タンパク質代謝の制御が脳機能を保護できる可能性を示した．
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