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2023 年度 実績報告書

生活習慣病発症における脂肪酸結合タンパク質の内分泌因子としての働き

研究課題

研究課題/領域番号 21K11663
研究機関帝塚山学院大学

研究代表者

楠堂 達也  帝塚山学院大学, 食環境学部, 教授 (00460535)

研究分担者 向井 貴子  帝塚山学院大学, 人間科学部, 助手 (60701464)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードFABP / 脂肪酸結合タンパク質 / 発現精製 / 細胞外生理作用
研究実績の概要

本研究では、FABP1とFABP3をターゲットとして、FABPsの内分泌因子としての働きを解明し、生活習慣病の病態形成に果たす役割を明らかにすることを目的とする。令和5年度までの研究により、研究に必要なFABP1、3タンパク質の大腸菌発現系の構築と大量調製、及び培養細胞系を用いたFABPsの細胞外生理作用の検討を実施した。脂肪細胞のモデルである3T3-L1細胞、褐色脂肪細胞のモデルであるC3H10T1/2細胞、筋肉細胞のモデルであるC2C12細胞を用いて添加実験を実施したところ①FABP1が未分化な細胞に対する細胞増殖抑制作用を示すこと、②分化したC2C12細胞のインスリン感受性を増強することが明らかになった。令和5年度は、内分泌因子としてのFABPsの影響を検討するために動物実験を中心とした検討を行った。様々な条件下における血中FABP1,3量を検討したところ、肥満により血中FABP1は上昇し、FABP3は減少することが示された。そこで、食事誘導性肥満マウスを作製し、FABP1、3タンパク質の投与実験を実施した。FAPBsの投与は、体重、組織重量(脂肪、肝臓、筋肉)、血中脂質量に影響を与えなかった。しかし、グルコース負荷試験の結果より、FABP3の投与は耐糖能を低下させる可能性が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 小さな運び屋,脂肪酸結合タンパク質の可能性 -FABPsによる細胞機能制御-2023

    • 著者名/発表者名
      楠堂 達也
    • 雑誌名

      化学と生物

      巻: 61 ページ: 220-221

    • DOI

      10.1271/kagakutoseibutsu.61.220

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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