研究課題/領域番号 |
21K11664
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 仙台青葉学院短期大学 |
研究代表者 |
小関 友記 仙台青葉学院短期大学, リハビリテーション学科, 講師 (50898492)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 過敏性腸症候群 / ストレス / 腸内細菌叢 / 運動経験 / バランス能力 / マインドフルネス / 失感情症 |
研究成果の概要 |
IBSはストレス関連疾患の代表であり、うつや不安などの心理的異常も多く、quality of lifeを障害する。運動は健康状態を保つ強い因子であり、IBSに対する影響を解明することは社会的意義が大きい。本研究の結果、IBS有症状かつ運動経験が少ない者はストレス知覚、身体活動量が低かった。しかしマインドフルネス傾向によって、身体活動量の腹部症状に対する影響が変化することが確認された。またバランス能力が低く失感情症傾向が高い群は、最も腹部症状が悪かった。また腸内細菌Bacteroides caccaeはIBS群において腹部症状悪化やバランス能力低下の相関がみられていた。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりIBS重症度に対して身体活動量とマインドフルネス傾向が相互作用することが示唆された。マインドフルネス傾向を高めながら運動療法を行うことでIBS症状を改善できる可能性がある。また実際のバランス能力も失感情症傾向と関連しながらIBS重症度に作用していることがわかり、失感情症傾向の改善がIBS症状への運動効果発揮に必要である可能性が示唆された。またバランス能力の背景には腸内細菌も影響している可能性があり、IBS症状や運動能力の改善には心理的因子や腸内細菌叢の影響を検討する必要性を示したことは、ストレス・コーピングの一手段として社会的意義がある。
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