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2023 年度 研究成果報告書

脂肪細胞とマクロファージ共培養下における脂質代謝と 炎症に及ぼす脂肪酸の効果

研究課題

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研究課題/領域番号 21K11712
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関神戸学院大学

研究代表者

藤岡 由夫  神戸学院大学, 栄養学部, 教授 (70299098)

研究分担者 眞本 利絵  神戸学院大学, 栄養学部, 実験助手 (60189892)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード脂肪酸 / 炎症 / マクロファージ / 脂肪細胞 / ヘムオキシゲナーゼ
研究成果の概要

メタボリックシンドロームでは脂肪組織に多数のマクロファージが浸潤し炎症が惹起され、慢性炎症に抑制的に働く脂肪細胞内のヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)は強力な抗酸化物質として生体防御に働くことから各種脂肪酸がHO-1発現に及ぼす影響を検討した。マクロファージ共培養においてHO-1 蛋白発現量は、ドコサヘキサエン酸(DHA )100 μmol/Lで約250%有意に増加した。そのほかの飽和、一価不飽和、多価不飽和、トランス脂肪酸はHO-1 蛋白発現量を変化させないか、抑制傾向あるいは有意に抑制した。TNF-α分泌も共培養においてHO-1 蛋白発現とほぼ同様の傾向であった。

自由記述の分野

脂質代謝、動脈硬化、循環器疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

大規模臨床試験におけるDHAの動脈硬化性疾患発症予防は明らかでない、あるいはエイコサペンタエン酸(EPA)単独と比べて否定的である。しかし今回の研究で脂肪細胞・マクロファージ共培養においてDHAが炎症や酸化ストレスを抑制する効果があることが示唆されたことは、メタボリックシンドローム患者においてはDHA摂取による好ましい効果が期待でき、将来のテーラーメイド治療に貢献できると考えられた。

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公開日: 2025-01-30  

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