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2022 年度 実施状況報告書

様々なネットワークモデル上の拡散過程とその応用に関する多角的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K11763
研究機関金沢工業大学

研究代表者

高井 勇輝  金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (90599698)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードハイパーグラフ / 有向グラフ / 熱方程式 / カバータイム / ネットワーク埋め込み / コミュニティ検出 / 志村多様体
研究実績の概要

令和4年度は、これまでに得られていた結果を整理することと,今後の研究を進める上で必要な知識を深めることを中心に行った.具体的には,吉田悠一氏(NII), 宮内敦史氏(東京大学), 池田正弘氏(理化学研究所)との共同研究として得られていたハイパーグラフ上の熱の理論とその応用に関する論文について, 熱方程式の解の差分近似を用いて得られるコミュニティのコンダクタンスについての理論的結果を与えた形で投稿した論文が採択された.松本直己氏 (慶應義塾大学)との共同研究として行ったリーマン面上のネットワークにおける単純ランダムウォークのカバータイムに関するプレプリントをプレプリントサーバー(arXiv:2205.03757)にて公開した.また,有向グラフやハイパーグラフ上の埋め込みアルゴリズムについて,スペクトラルな手法による手法に関して調査し,その複数のコミュニティ検出への応用について,理論と実験の双方による解析を開始した.これらとは独立に,志村多様体の還元に関する理論やそれに付随するネットワークとその上の拡散モデルの性質に関する文献や耐量子暗号に関する文献を収集し,理解を深め,次年度に本格的に開始する研究への基盤を固めた.また,新井啓介氏(東京電機大)との共同研究について,以前に得られていた QM アーベル多様体の自己準同型環に関する結果を,それに付随する志村曲線の有理点の研究に応用するため,志村曲線上の局所,大域有理点に関する調査も開始した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記の通り,令和4年度は得られていた結果を整理することと今後の研究のための基盤を固めることを中心に行った.結果として,具体的な問題の解決まで至れなかったため「やや遅れている」とした.

今後の研究の推進方策

引き続き,ハイパーグラフ、有向グラフの埋め込みアルゴリズムの研究を推し進めると共に, 志村多様体の還元に関する理論やそれに付随するネットワークとその上の拡散モデルの性質の解明に関する研究を行う.

次年度使用額が生じた理由

研究遂行上必要になった物品の購入後に,2万円程余ったが,令和4年度に必要なもので,かつその金額で購入可能なものが無かったため,次年度に繰り越した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Finding Cheeger cuts in hypergraphs via heat equation2022

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Masahiro、Miyauchi Atsushi、Takai Yuuki、Yoshida Yuichi
    • 雑誌名

      Theoretical Computer Science

      巻: 930 ページ: 1~23

    • DOI

      10.1016/j.tcs.2022.07.006

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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