本研究は、モバイル・ウェアラブルデバイスでのセンシング技術を通じて人間の様々な状態、特に感情やムードといった心理的状態を推定しようとする研究を一歩前進させ、感情と関わりある「内受容感覚」を推定しようと試み一定の成果をあげた点で学術的意義がある。 また本研究成果は、日常生活でスマートフォンのセンサーを活用して内受容感覚を測定し、従来の実験室に依存する手法を克服する。これにより、感情認識の精度が向上し、メンタルヘルスケアやストレス管理など、個別化された健康管理が、スマートフォンを中心とする広い社会の実環境において可能になるなど、大きな社会的意義を持つ。
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