VMの性能記述モデルの確立を目的に,疑似的なクラウド環境で複数VMを同時に動作させて,その処理時間を計測する方法を検討した.評価のための静止画像の線形補間による拡大プログラムを開発し,複数のVMでそのプログラムを同時に実行させ,その処理時間を収集できる環境を構築した.その環境を使いプログラムを同時に実行させるVM数を1から30まで変えながら,VM毎の処理時間を計測し集計を行った.その結果,CPUコア数を使い切るまではメモリ競合により線形に平均処理時間が増加し,CPUコアを使い切るとCPUコアの空き待ちにより大きな傾きで増加することが確認でき,VM性能を線形モデルにより記述できることを確認した.
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