本研究は,画像処理技術を養蜂用セイヨウミツバチの生育管理へ役立てることを目的としている.特に,巣板を撮影した画像から,育房の分布やハチの個体数を計測する手法の検討を行った.本検討において,セマンティックセグメンテーションによる手法,および,SSDなどを利用して物体検出と分類を同時に行う手法を開発した. また,巣箱内部を撮影した画像などからミツバチヘギイタダニの寄生状況を自動計測する手法の検討も行った.ダニ寄生率の検査法の一種である自然落下法に着目し,巣箱の底に敷いた白紙上に落ちたダニを計数する方法を検討し,Androidアプリを開発した.また,蜂の背に寄生したダニを検出する手法も検討した.
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