研究課題/領域番号 |
21K11995
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
高橋 雅和 山口大学, 大学院技術経営研究科, 准教授 (20621105)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 機械学習 / 弱学習 / パターン識別 / 医療情報 / 高血圧 |
研究成果の概要 |
本研究では,就寝前,就寝中,起床後の定時血圧計測,睡眠と起床のタイミングが明確に識別された7日間の測定データと睡眠自己評価のデータを用いた.ROC曲線解析の比較により,夜間高血圧患者に対する朝収縮期血圧の診断精度は,夜間収縮期血圧および診察室収縮期血圧よりも有意に優れていた.さらに,夜間高血圧を診断するための起床時収縮期血圧の最適なカットオフ値が134.8mmHgであることがわかった.これは,2014年に発表された高血圧管理ガイドラインで推奨された家庭血圧目標値である135mmHg未満まで朝収縮期血圧を低下させることとほぼ合致し,降圧目標の妥当性を示すことができた.
|
自由記述の分野 |
知能情報学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義は,家庭血圧計を用いて正確な高血圧症の推定が可能であることである.高血圧は放置すると脳卒中などの命に関わる重大な病気を引き起こしてしまう恐れがある.さらに高血圧は,サイレントキラーと呼ばれ,自覚症状がなくても進行する病気のひとつである.そのために症状の早期発見や症状の改善が重要である. 24時間の血圧測定に基づいた研究では,昼間の血圧よりも夜間の血圧のほうが脳心血管疾患のリスクをより正確に反映することがわかった.高血圧を端緒とした疾病を予防するためにも夜間の血圧を正確に把握することが重要である.そのために日常生活に支障を及ぼすことを最小限にした測定血圧値での推定は重要である.
|