研究課題
研究期間最終年度では、研究テーマに関わり、特に医療系の訓練・学習を目的とした研究を行い、システムを試作した。具体的には、①CPRとAEDを組み合わせて実施する心肺停止者の蘇生のための一次救命処置訓練システムと、②中心静脈穿刺の訓練用シミュレータの実現に関するものである。またさらに、③として、①②とも関連し、3次元図形情報を空中像として提示するための新しい方式の提案と試作をおこなった。①については、東北大学附属病院との連携により、仙台市のスポーツ大会にて一般市民に救命体験をしてもらい、一定の優位性を確認できた。さらに、翌2024年度の国際学会Laval Virtual 2024のデモ展示コンペ部門に採択された。また②については、関西医科大学付属病院との連携により、代表研究者の施設内と、分担研究者の施設内とで独立して試用してデータを収集するための第二プロトタイプを作成・設置し、概念検証を実施した。本件はさらにその成果に基づいて深部穿刺手技への展開を検討することに接続した。③について、国内外の学会においてデモ展示を行い今後の可能性について優位性を確認した。研究期間全体を通じて、ミクストリアリティをキーテクノロジーとして、理科や生物の学習、プログラミング学習、地理分野の学習、医療系の学習と訓練に関わる研究を実施し、特にフィジカルな力触覚を視覚と融合する形態でのミクストリアリティを活用することによって、当該応用分野での効用を確認することができた。
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SA '23: SIGGRAPH Asia 2023 XR
巻: Article No. : 20 ページ: 1, 2
10.1145/3610549.3614591
https://scrapbox.io/OhshimaLab-Ritsumei/