研究課題
基盤研究(C)
本研究では、動物行動学の最新知見である「高速情報伝播波アルゴリズム」を群ロボットの制御手法に応用した。従来手法は動物の群れに特有の「急激な方向転換」が難しく、非常に緩慢な旋回運動しか行えない。そこで、「群れ内部を高速伝播する情報伝達機構」の理論モデルを開発した経緯から、その群制御への応用を着想した。そして、高い運動機能をもつ群制御手法を開発し、シミュレーションと群ロボットで検証実験を行い有効性を実証した。
動物行動学
本研究は「動物行動学」における最先端の知見である群理論モデルである"高速情報伝播波アルゴリズム"を「スワームロボディクス」という振興分野に応用する試みであり、両分野の横断的な研究として高い意義がある。また、実証された群制御手法は群ロボットの制御のみならず、群行動のシミュレーションやアニメーションなどへの応用可能性がある。