1年次では、「情報を提供する位置」と「提供する情報の内容」を変化させることにより、選択的認知を得るナッジの構成を構築した。情報を提供する位置の変化は、空中ディスプレイを用いることにより、空中に映像が存在する/存在しないという変化として生じさせた。情報を提供する対象者の所定の距離への接近を検出したら、空中ディスプレイを表示させる。 提供する情報の内容の変化は、空中ディスプレイに投影する映像の内容の変化により生じさせた。「洗面所での石鹸での手洗い行動」を対象とする条件では、石鹸ボトルとの距離に応じて変化させた。2年次には、実験室研究を通じて情報の位置および内容を変化させることによる選択的認知を得る程度を、50名程度の実験参加者を用いて、以下の方法で検証する。 心理的指標:選択的認知の程度の評価、行動変容への動機づけの程度の評価(主観評価) 3年次には、開発したナッジの視認性を向上させた。
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