研究課題/領域番号 |
21K12138
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平林 真衣 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00613499)
|
研究分担者 |
吉野 孝 和歌山大学, システム工学部, 教授 (90274860)
四方 朱子 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 非常勤講師 (90747883)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 飲食情報 / おいしさ / シズルワード / ユニバーサル |
研究実績の概要 |
本研究は,おいしさをネガティブな側面をも含む複合的な情報と捉え,シズルという感覚的言語表現を用いることで,様々な場面で柔軟に活用可能な新しい情報として提供し,人々の飲食の満足度,ひいてはその生活の質を向上することを目指している.おいしさを表す際,日本語では「ふわふわ」「ジューシー」「新鮮な」のような,飲食の欲求を喚起する言葉(シズルワード)が用いられる.一方で,シズルワードの中には,例えば「甘い」「辛い」といった,人の嗜好によっては必ずしも好意的には捉えられない可能性のある表現も含まれる.また,より直接的にネガティブな感情を示す表現で「おいしくない」ことを表す可能性もある.本研究では,シズルワードに着目した上で,「おいしくない」ことを表現する言葉を「アンチシズルワード」と定義し,アンチシズルワードを収集し,シズルワードと併せて多角的なシズル情報として提供するための手法を検討・構築する. 2021年度は,まず,おいしさに対するネガティブな表現の特徴を大規模に分析するために,分析用のデータ収集を行った.また,収集したデータを用いて,おいしくないことを表し得る言語表現に関する分析を進めた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い,研究分担者との対面での議論・検討に十分な時間を確保することが難しくなり,手法の検討に遅れが生じた.また,研究代表者が育児休業を取得したため,該当期間の研究推進が難しくなったため,当初の予定よりも遅れが生じている.
|
今後の研究の推進方策 |
2021年度に行った初期の分析内容をもとに,継続してアンチシズルワードに関する分析を進める.また,分析により得られた結果をもとに,多角的なシズル情報として提供するための手法を検討・構築する.
|
次年度使用額が生じた理由 |
本年度は,新型コロナウイルス感染症の流行により,調査方法の検討に遅れが生じ,当該助成金が生じることとなった.次年度は,今年度検討を進めた調査を実施し,その結果の分析実施のために用いる.
|