研究実績の概要 |
本研究の目的は,共通の顧客IDを持つ店舗内回遊履歴データと購買履歴データを併合した統合化購買行動履歴データを用いて,顧客の店舗内での回遊行動と購買行動の関係を統合的にモデル化し,顧客の店舗内での消費者行動を明らかにすることである.今年度は,前年度までに開発したアルゴリズムに関して,特に非計画購買に関係する店舗内回遊行動に基づく,購買モデルの修正に注力して研究を行った.アルゴリズムの改善に基づく,マルチエージェントシミュレーションの結果を実データと比較して,十分な精度改善に成功した.これによってこのシミュレーションモデルに基づく,プロモーションの効果などを予測することが可能となった.次年度においては,これらのシミュレーションモデルの微修正を行うとともに,実際のプロモーション効果の予測などを行って,より現実的な応用に関する示唆を得たいと考えている.これらの研究成果としては,以下のような研究成果を得るとともに,次年度において,国際会議(EUROMA 2024)での報告が1件採択されているとともに,現在もう1件の国際会議での報告をするべく,投稿を行っているところである. ・ 森田裕之, 白井康之, 楠木祥文, 河合亜矢子, 後藤裕介,"CBAIによる社会的重大イベントの影響に関する分析",経営情報学会 全国研究発表大会要旨集,(2023年全国研究発表大会, 東京理科大学) 371-374 2023年11月 ・白井康之, 河合亜矢子, 森田裕之, 楠木祥文, 後藤裕介,"時系列売上データのSTL分解に基づく商品分類",経営情報学会 全国研究発表大会要旨集(2023年全国研究発表大会, 東京理科大学) 367-370 2023年11月 ・白井 康之, 森田 裕之,"不明を含むアンケート回答の信頼性評価手法",計測自動制御学会 第34回社会システム部会研究会, 2024年3月
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