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2021 年度 実施状況報告書

オンラインの学習活動を可視化するデジタル学習環境の構築と運用

研究課題

研究課題/領域番号 21K12159
研究機関大分大学

研究代表者

吉崎 弘一  大分大学, 学術情報拠点, 准教授 (10351785)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード学習支援システム / 学習分析 / 学習者支援 / ブラウザ拡張機能 / プッシュ通知
研究実績の概要

研究代表者らはこれまでに、教育機関での利用を想定したWebシステムとして、学習支援システムを中心に計6つのシステムを開発してきた。開発した学習支援システムでは、教授者がアップロードしたデジタル教材に対して、学習者は教材を閲覧することに加え、ふせんとテキストハイライトの注釈情報を記録できる。また、開発したWebブラウザ拡張機能を用いることで、システム管理外の一般のWebページ上の学習者が指定したテキスト/画像に対して、ハイライトを記録・表示することができる。更に学習者は学習支援システム上で、一般のWebペー ジから引用したテキスト/画像と共に、自ら入力したテキストとアップロード画像を用いて、学習ノートを作成することも可能である。
これら既開発のWebシステムとブラウザ拡張機能を連携することで、個々の学習者の教材閲覧・注釈設定及び学習支援システム管理外のインターネット上のWebページへの注釈設定及び引用を伴う学習ノートの記述等、多くの学習活動をWebブラウザ上で行うことができ、学習活動に関係する記録(ログデータ)の収集をより網羅的にすることができる。2021年度は、学習支援システムLePo上の全ての利用者の活動について、学習ログとして保存する機能を開発した。また、LINEプラットフォームを用いて、特定の利用者が指定するテキスト情報を予め登録した別の利用者にプッシュ通知する機能に加え、選択式の設問をプッシュ送信し、その回答を収集する情報システムの設計を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の業務環境の変化に伴い、システム開発に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

学習支援システム等から出力する学習ログについて、国際標準規格IMS Caliperへの対応を実装する。このCaliperデータを記録する学習ログストアとして、安全性・機密性を十分に確保した上でリアルタイム性を損なわないシステムを、パブリッククラウド上に構築する手法の検討を進める。また、この学習ログストアに蓄積したデータに基づき、学習分析を行い、LINEプラットフォームを活用したプッシュ通知で学習者の学習を促進するシステムのプロトタイプを実装する。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の業務環境の変化で2021年度のシステム開発に遅れが生じたため、次年度使用額が発生した。2021年度に予定していた情報システムの開発は、2022年度に実施する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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