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2021 年度 実施状況報告書

熟達者の指導方略のシステム化:管楽器演奏技能の向上支援

研究課題

研究課題/領域番号 21K12178
研究機関北星学園大学

研究代表者

金子 大輔  北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)

研究分担者 倉山 めぐみ  函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 准教授 (20710867)
國宗 永佳  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90377648)
森下 孟  信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (70642528)
山本 樹  明海大学, 総合教育センター, 准教授 (30535266)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード管楽器演奏支援 / 熟達者 / 演奏音指導モデル
研究実績の概要

2021年度は当初,多様な演奏者の演奏音の収集を行い,その音響特性を把握することを実施する予定であった.しかし,新型コロナウイルス感染拡大が続いており,そもそも演奏者に会うことや,あるいは2年目に行う予定であった熟達者へのインタビューの前倒し実施も困難となった. そのため,最終年度で予定していた,管楽器演奏支援システムのプロトタイプの開発に着手することとした.
現時点で開発されたシステムのプロトタイプは,Mac OSをターゲットとし,システムの実体はインストール型の実行可能なアプリケーションである.とくに重点的に開発を行ったのは,演奏音の音高や音量と言った音響特性をリアルタイムで分析する部分と,それらをビジュアル化して示す部分である.
本システムでは,トランペットやクラリネット等の単音楽器で演奏した音声データから,解析データファイルを出力することが可能である.さらに,リアルタイムの音声入力をすることも可能であり,音量や音高についてリアルタイムグラフ描画機能を有しており,加えて,それらの解析データファイルの出力も可能である.
今後は,「演奏音指導モデル」を後からプロトタイプに反映させ,プロトタイプを完成させる計画である. 「演奏音指導モデル」作成のために,2022年度以降,演奏音の収集とその音響特性の分析を行う.さらに,それらのデータを用いて熟達者にインタビュー調査を行い,その分析結果を反映させながら「演奏音指導モデル」の作成を行いたい.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大が続いており,演奏者に会うことや,熟達者へのインタビューの前倒し実施も困難であった.そのため,先にプロトタイプの開発に着手することとしたが,研究としてはやや遅れていると判断した.

今後の研究の推進方策

2022年度以降は,2021年度にできなかった多様な演奏音の収集を行う.これらの演奏音は,2021年度に開発したプロトタイプを用いて音響特性を分析し,ビジュアル化して示せるようにする.また,当初の予定通り,収集した演奏音を元に熟達者へのインタビュー調査を行い,演奏音の評価を依頼するとともに,評価の理由や演奏技能の向上のための指導方略等についても聞き取る.これらのインタビュー調査の分析結果等をふまえ,演奏音ごとに良い・悪いなど評価の閾値を特定するほか,インタビュー調査で得られた指導方略等も合わせて検討し,「演奏音指導モデル」を策定する.
主に2023年度(最終年度)において,この「演奏音指導モデル」をすでに開発したプロトタイプに反映させ,プロトタイプを完成させる.また,完成したプロトタイプを用いて,中・高校の吹奏楽部において実証評価を行う.演奏者への事前・事後アンケート,利用の満足度調査や指導者への聞き取り調査を通じて,本プロトタイプの効果を検証する.

次年度使用額が生じた理由

本年度はシステム開発のために科研費の前倒し支払い申請を行ったため,多少の予算が残った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] アクティブラーニングとICT活用― 初等中等教育における「主体的・対話的で深い学び」の考え方と高等教育におけるアクティブラーニングの事例―2022

    • 著者名/発表者名
      金子大輔
    • 雑誌名

      北星学園大学経済学部北星論集

      巻: 61(2) ページ: 61-73

    • オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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