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2023 年度 実績報告書

熟達者の指導方略のシステム化:管楽器演奏技能の向上支援

研究課題

研究課題/領域番号 21K12178
研究機関北星学園大学

研究代表者

金子 大輔  北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)

研究分担者 倉山 めぐみ  函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 准教授 (20710867)
國宗 永佳  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90377648)
森下 孟  信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (70642528)
山本 樹  明海大学, 総合教育センター, 准教授 (30535266)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード管楽器演奏支援 / 熟達者 / 演奏音指導モデル / 音高 / 音量
研究実績の概要

2023年度も継続して,前年度までに開発した管楽器演奏支援システムのプロトタイプの改善を目指した.まず,前年度までに完成したプロトタイプを用いて,大学の吹奏楽部の学生3名を対象に評価実験を行った.アンケート調査の結果,とくに音高を表示するグラフ(ピッチグラフ)は個人練習に有用であることや,全体としてシステムが有効であることは示された.しかし,ピッチグラフは,縦軸である周波数軸のレンジが固定されて広帯域のため,分解能が小さく音高の差異を確認しづらいという問題や,演奏音のフィードバックができない点などが改善点として示された(Kaneko et.al., 2024).
そのため2023年度の後半に,システムの追加開発を行い,音高グラフの周波数軸のレンジを自動で調節する機能と,録音後に,録音した演奏音を再生しながら音響特性を確認できる機能を追加した.
これと並行して,熟達した吹奏楽指導者へのインタビュー調査を実施した.実際には,追加開発前のプロトタイプを自身が指導する吹奏楽部の学生1名に使ってもらうことを前提として,プロトタイプの使用前後でインタビュー調査を行った.先述したように追加開発前のプロトタイプにはいくつかの問題があったため,学生による使用は期待通りとはならなかった.それらを踏まえて行った事後インタビューについては現在分析中である.
研究期間全体を通じて,Mac上で動作する管楽器演奏支援システムを開発できたことは大きな成果である.追加開発によって,一般的に利用できるシステムとしてはほぼ完成されたと考えられる.残念ながら申請当初目標としていた,自動で指導を行うための演奏音指導モデルの策定までには至っていないが,本システムを利用して自身の演奏音を可視化し振り返ることは,管楽器の個人練習の大きな支援になると考える.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Integration of SCAT and ENA in Quantitative Ethnography.2024

    • 著者名/発表者名
      Kaneko, D., Ohsaki, A.
    • 学会等名
      Companion Proceedings of 14th International Conference on Learning Analytics & Knowledge, 166-168.
  • [学会発表] Computer-Supported Code Generation Using Stepwise Coding.2024

    • 著者名/発表者名
      Ohsaki, A., Kaneko, D.
    • 学会等名
      Companion Proceedings of 14th International Conference on Learning Analytics & Knowledge, 254-256.
  • [学会発表] An Empirical Evaluation of a Sound Visualization System in Wind Instrument Practice: An Experimental Study with Band Students.2024

    • 著者名/発表者名
      Kaneko, D., Kurayama, M., Kunimune, H., Morishita, T., & Yamamoto, T.
    • 学会等名
      Proceedings of the 22nd Annual Hawaii International Conference on Education, 321-324.

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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