研究課題
本研究ではGUI(Graphical User Interface)プログラムに対応したセルフレビューを支援するオンラインジャッジシステムを提案し、さらに、実際にシステム運用を行って、利用者の作業履歴を収集することにより学習者がGUIアプリケーションの実装においてどのような誤りを犯し、それがどのように解決もしくは残存するのかについて明らかにすることを目的としている。研究用のシステムの開発にあたっては、昨年に引き続き研究分担者や開発に参加している大学院生との定期的なミーティングを通じて、良好な開発体制のもとに開発作業を実施することができた。システムの実装等については予定通り完了し、ハードウェア仮想化技術(本提案ではVMWare vSphereを利用)を利用して運用環境の柔軟な構成変更に対応できる基盤を確立した。本年度(Phase 3)の開発目標である講義等への適用により開発したシステムの有効性を定量的に確認することに関しては、システムの完成が年度後半にずれ込んだため当初想定していた年度前半の講義での実証試験については見送らざるをえなかった。このため、年度後半に規模を縮小した評価を行うことに留まった。また、研究期間中に生成AI技術が大きく発展したため、これらを本研究の一部に取り入れるための試みを追加で実施した。研究期間全体を通じてPhase 1~Phase 3 までの各工程の達成目標についてはおおむね達成されている。現在までの研究成果については、情報処理学会ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2023, 日本ソフトウェア科学会大会, 日本ソフトウェア科学会実践的IT教育シンポジウム(rePiT2024)、電子情報通信学会知能ソフトウェア研究会、電子情報通信学会総合大会などで発表を実施している。
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)
Model-Driven Engineering and Software Development 2023 Revised Selected Papers, Communications in Computer and Information Science, Springer Cham (in press).
巻: 1 ページ: ー
実践的IT教育シンポジウム rePiT 論文集
巻: 2024 ページ: 9~16
10.11309/repit.2024.0_9
巻: 2024 ページ: 17~26
10.11309/repit.2024.0_17
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2023論文集
巻: 1 ページ: 39-47