研究課題/領域番号 |
21K12181
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
林 一雅 国士舘大学, 法学部, 准教授 (90422815)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ラーニングアナリティクス / 学習履歴 / 学習管理システム / e-learning / 学習分析 / ダッシュボード |
研究実績の概要 |
学習支援システムの分野において、アクティブラーニング型の学習活動プロセスに対して、どのように評価分析を行うのかに注目が集まっている。大学における学習管理システムの運用において、教育改善を目的とした学習履歴データの活用が課題となっている。さらに、知識伝達型の授業から知識活用型のアクティブラーニング型授業の導入推進により、学生の成果をどのように測定・ 評価するかが課題となっている。 本研究は、大学の協調学習等のアクティブラーニングを対象として、教室内の活動を評価分析するために学習活動のログを記録収集、可視化するシステムを開発することである。開発したシステムを用いて、学習活動の分析を行い、教員の授業方法の改善や学生の学習支援に役立てる。 具体的には、屋内測位システムとして、超広帯域無線通信を利用したデバイスや伸縮センサを搭載した服により、身体の動きのデータを収集するシステムを開発する。これにより、10cm程度で学習者の行動をトラッキングすることができ、新たな学習活動の分析評価が可能となる。 2021年度は、 協調学習における座席レイアウトの比較研究について、学生の学習活動のプロセスパフォーマンスについて、分析を行い、成果をまとめて Learning Environments Researchに投稿し、修正した原稿を再投稿した。また、大学生向けの情報教育の動画を作成して、動画を閲覧するための環境を整備して、学生が動画閲覧したログを収集する仕組みを整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は、教室内での行動や動作の履歴を取得できるシステムの開発を行っているが、進捗は予定した部分まで進んでいない状況である。 その他、協調学習における座席レイアウトを比較研究について、学生の学習活動のプロセスパフォーマンスについて、分析を行い Learning Environments Researchに投稿し、修正した原稿を再投稿した。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は、引き続き、教室内での行動や動作の履歴を取得できるシステムの開発を行う予定である。新型コロナウィルスの感染拡大によって、出張などに大きな影響があったが、今後は落ち着いて、様々な制限も緩和されてきており、通常の研究活動が行えそうな見通してである。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大により、予定していた出張や研究発表が行えない状況であるため、翌年度分に使用計画を延長して、旅費かシステム開発の環境構築に支出する計画である。
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