• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

確率的探索結果の理解を容易にする探索基盤の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K12200
研究機関明治大学

研究代表者

横山 大作  明治大学, 理工学部, 専任准教授 (80345272)

研究分担者 伊藤 正彦  北海道情報大学, 情報メディア学部, 教授 (60466422)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードシミュレーション / 確率分布 / PCG
研究実績の概要

複雑な現実世界の事象に関するシミュレーションを行う際には、パラメータやモデルを変更して多数のシミュレーション結果を生成し、得られた多数の結果全体を利用して予測や解析を行うことが通例である。本研究では、このようなシミュレーションの入力と結果の組の集合に対し、結果が大きく変化する部分・ある制約に従って分布する部分などをわかりやすく示すなど、高度な抽象化を加えた要約を行う技術を確立し、対象問題の持つ性質の深い理解を可能にすることを目指している。
本研究では、以下の2点を目標とする。[目標1] 入力と結果の確率分布を扱える基盤システムの検討多数のシミュレーションの入力と結果を統一的に管理し、確率分布を持つものとして扱えるようなシミュレーション基盤システムを試験実装し、有効性を検証する。[目標2] 柔軟な解析プラットフォームの検討シミュレーションの入力と結果の確率分布を要約し、目的に合わせて提示するシステムを試験実装し、その有効性を検証する。
本年度は、適用するコンテンツ種類の拡大やその領域の複雑化を目指す検討を行った。具体的には、目標1のために、シミュレーションが必要となるような対象問題として、自由度の高いゲームであるマインクラフトのマップ生成問題を選択し、生成されるマップの自然さに関する検証を通して対象問題の技術的困難さを詳細化した。また、多数のゲームを統一的に記述できるGeneral Game Playingについても、現実的な計算コストで試験を行えるような技術開発を行った。目標2のためには、不完全情報ゲームを題材に、多様な戦略を実現し、その戦略を要約できるかの検討を加えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、適用可能な問題領域の拡大と手法の詳細化を目的としており、その研究内容を実施することができた。

今後の研究の推進方策

3年目では、予定通り、提案手法の実装と検証を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

発表を行った学会や参加を予定していた学会がリモート開催を実施しており、予定していた旅費の一部を使用しなかった。翌年度以降は学会の対面開催が計画されており、旅費の高騰や計算機等の研究機材の高騰も予想されるため、それらでの利用を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 深層強化学習を用いた多様な戦略を持つガイスタープレイヤの作成への試み2023

    • 著者名/発表者名
      新堀 和紀, 横山 大作
    • 学会等名
      第49回情報処理学会ゲーム情報学研究会
  • [学会発表] 実世界地理情報を利用したプレイヤが自然に感じるMinecraftマップ上の土地利用の試み2023

    • 著者名/発表者名
      栗原 司, 横山 大作
    • 学会等名
      第15回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM 2023)
  • [学会発表] General Game Playing における一般性の高い類似盤面利用手法の検討2022

    • 著者名/発表者名
      上宮佳晃, 横山大作
    • 学会等名
      第27回ゲームプログラミングワークショップ(GPW-22)

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi