研究課題/領域番号 |
21K12227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
工藤 玲 気象庁気象研究所, 気象観測研究部, 主任研究官 (00414508)
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研究分担者 |
入江 仁士 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40392956)
西澤 智明 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 室長 (10462491)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | エアロゾル / 気候変動 / コロナ |
研究成果の概要 |
東アジアのエアロゾルの長期変動を明らかにし、地球システムモデルの再現性を検証、さらに、コロナ禍の影響評価を目的に、様々な地上・衛星観測データを解析した。その結果、1933~1950年に停滞、1950~1970年に急増、1970~1995年に停滞、1995年以降に減少していた。エアロゾルの組成推定の結果、2000年代の減少は、人為起源を主体とする水溶性・光吸収性粒子によるものであった。これらの変動は、気象研究所の地球システムモデルで再現できていることが確認された。コロナ禍の影響は、感染が始まった頃に、札幌と福岡でエアロゾルの減少が見られたが、多くの地点で顕著な影響は見いだせなかった。
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自由記述の分野 |
大気放射
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、東アジアの数十年規模のエアロゾルの長期変動を明らかし、経済活動や大気汚染問題に関する規制との関係性を示すことができた。そして、IPCC報告書に貢献を続けている気象研究所の地球システムモデルの再現性を確認し、エミッションインベントリに関わる問題点を指摘することができた。また、コロナ禍による経済活動自粛の影響について、長期変動の観点から明らかにすることができた。本研究に得られた観測に基づいた半世紀以上の長期変動の成果は、他に類を見ないものであり、学術的意義が高い。また、社会活動との関連性を明らかにしており、社会的意義が認められる成果と言える。
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