研究課題/領域番号 |
21K12228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
Janik Miroslaw 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学研究所 計測・線量評価部, 研究員 (30833933)
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研究分担者 |
小平 聡 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学研究所 計測・線量評価部, グループリーダー (00434324)
ゴメス クリストファー 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (20800577)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | radon / thoron / carbon dioxide / soil permeability / radon modelling |
研究成果の概要 |
ラドンは土壌や岩石等から自然に発生する放射性ガスであり建物内に蓄積する。長期間吸入すると肺がんを含む重大な健康リスクをもたらす可能性がある。高ラドン濃度が発生する可能性のある活断層近辺において、ラドン濃度と土壌および下層土を調査した。断層からの距離ならびに二酸化炭素(CO2)濃度とラドン濃度の間に強い相関関係が観察された。ラドンがCO2のようなキャリアガスによって深部から輸送され、亀裂構造による高い土壌透過性が示唆された。ラドン指数(RI)に基づいてサイトを分類し、地質ラドンポテンシャルを算出することができた。日本の地質学的特性により、より多くのサイトが高いRIゾーンに分類されると予想される。
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自由記述の分野 |
radiation
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で示した土壌中のラドンや二酸化炭素の濃度と土壌透過性を関連付ける野外調査データは、日本全土の包括的な地質ラドンポテンシャルマップの作成に貢献すると考えられる。このようなマップは、ラドン曝露からの公衆安全を確保するために活用されるとともに、ラドンレベルの潜在的変動を評価するための地質学的ハザード研究に資する。マップ化により高リスク地域であることがわかれば、新しい建物を建設する際に、屋内でのラドンガスの蓄積を防ぐための積極的なアプローチを実施することができるようになる。
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