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2023 年度 研究成果報告書

新規の損傷トレランス機構による、ゲノム安定化

研究課題

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研究課題/領域番号 21K12241
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分63020:放射線影響関連
研究機関熊本大学

研究代表者

立石 智  熊本大学, 発生医学研究所, 講師 (00227109)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードRAD18 / 複製ストレス / 損傷乗越え複製 / DNA複製開始の制御
研究成果の概要

RAD18欠損細胞では、DNA複製開始のステップの効率が低下していた。本研究により、RAD18による「複製開始の制御」は「損傷乗越え複製の制御」は、それぞれ独立した経路であることがわかった。またRAD18は特定のタンパクの活性に影響を及ぼすことで、複製開始の因子を安定化していることが判明した。複製開始に関与する因子が安定化することにより、複製ストレスを緩和して、停止した複製フォークの複製を補う。RAD18によるDNA複製の開始の制御が損なわれると、細胞老化が誘導されることが示唆された。

自由記述の分野

ゲノムDNAの安定性の維持機構の解明

研究成果の学術的意義や社会的意義

複製ストレスを緩和するメカニズムが細胞には備わっており、発癌を抑制し老化の進行を抑制するために、それを理解することが重要である。RAD18欠損細胞では、DNA複製開始のステップが低下していることがわかった。複製開始のステップが抑制されると、細胞老化が誘導されることが示唆された。複製開始の頻度が低下したマウスでは、発癌頻度が増加することが報告されている。このため、RAD18による複製開始の安定化が、複製ストレスの解消および細胞老化の抑制にどのような影響を与えるのか明らかにすることは重要である。

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公開日: 2025-01-30  

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