本研究課題は、メダカ胸腺をターゲットにして、放射線+αの異なる複数のストレスをメダカに与え、胸腺萎縮の程度から、ストレス影響が現れる閾値を検証する事である。A) 概日リズム障害では、明暗サイクルを早める事で、胸腺萎縮を確認できた。また、明暗サイクル変化19日目に1-10GyのX線照射することで、通常よりも低い線量での放射線影響が確認された。B) 化学物質では、亜ヒ酸による胸腺萎縮を試みたが、亜致死濃度でのみ胸腺萎縮が観察された。C) 心因的要因では、メダカ(大)とメダカ(小)を同鉢に飼う事でメダカ(小)に胸腺萎縮のストレスを与える事が示され、X線の影響も低い線量で出る事が示された。
|