研究成果の概要 |
473-773 K におけるSUS304ステンレスの表面酸化被膜を乾燥空気と湿潤空気中で調べた.673 Kと773 KではSUS304中のクロムと鉄が酸化し,FeCr2O4被膜が生成する.湿潤空気中で長時間加熱するとFeCr2O4被膜から6価クロムを含むクロム酸化物水酸化物が揮発する. 673 K,乾燥空気中と湿潤空気中においてSUS304と SUS310Sステンレス表面には鉄とクロムを含む表面酸化物被膜が成長する.湿潤空気中,100時間以降,表面酸化被膜からのクロム酸化物水酸化物が揮発する.SUS316とSUS430表面には鉄酸化物被膜が形成され,クロム酸化物水酸化物の揮発は見られなかった.
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