研究課題/領域番号 |
21K12284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
香西 直文 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 研究主席 (80354877)
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研究分担者 |
数納 広哉 法政大学, 情報メディア教育研究センター, 准教授 (50399309)
徳永 紘平 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 人形峠環境技術センター, 研究職 (50814729)
上田 祐生 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 物質科学研究センター, 研究職 (80806638)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 福島第一原子力発電所事故 / セシウム / きのこ / 土壌 / 溶出 |
研究成果の概要 |
野生きのこ子実体からの放射性Csの溶出を正しく評価するためには、液相への浸せきを少なくとも3回繰り返すとともに、子実体内に取り込まれている多様な鉱物微粒子に含まれる放射性Csを考慮する必要があることを明らかにした。森林では、一般的なきのこ子実体は土壌あるいは樹木から溶存形Csを吸収蓄積し、蓄積されたCsは子実体枯死後に溶出し土壌あるいは樹木に戻る、という形でCsが循環している可能性が高い。
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自由記述の分野 |
放射性核種環境動態
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物濃縮の観点で森林のきのこによる放射性Cs(以下Csとする)の蓄積が注目されているが、野生きのこ子実体のほとんどは動物に摂取されずに枯死するため、子実体へのCs蓄積は生物濃縮よりも森林でのCs挙動の観点から考えるべきである。本研究の意義の一つは、野生きのこからのCs溶出を正しく評価するための実験方法を構築したことである。もう一つは森林でのCs挙動について、子実体が溶存形Csを吸収蓄積し、枯死後にCsは溶出し土壌あるいは樹木に戻るという、発生場所と子実体という系におけるCs循環を明確化したことである。
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