本研究で開発されたアオコ制御装置は、アオコの細胞膜を破壊せずにガス胞のみを壊すことで、アオコの浮上能力を抑制することが本装置の特徴的な強みである。アオコの毒素は細胞内に存在しており、アオコ制御剤やアオコの細胞を破壊するような装置の場合はアオコの制御の際に毒素が流出し他の生物に影響を与えることや浄水過程で飲料水を汚染することが報告されている。しかし、本研究で開発された水中スピーカーを応用した低周波振動装置は、アオコの細胞を破壊せずにガス胞のみを破裂させてアオコが集積している湖沼の表層から深層に沈殿させることでアオコの発生を事前に抑えることができる優れたアオコ発生防止装置として活用できる。
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