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2023 年度 研究成果報告書

里地里山の管理放棄地・水域における新たな自然共生システムの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 21K12330
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関北里大学

研究代表者

柿野 亘  北里大学, 獣医学部, 准教授 (10623936)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード管理放棄 / 谷底 / グリーンインフラ / 水生生物
研究成果の概要

管理放棄された水路・水田水域,ため池において人の介入(農作業や管理等)によって生息生物の分布がどのように影響を受けるのか,また当該水域や生息生物を自然資源活用の視点から生態管理方法を提言することを目的として,現地調査した。
その結果,管理放棄された谷地形に位置する水路は,蛇行部で落葉落枝が堆積し,洪水しやすい状況であり,周辺の土壌の含水率は通年で高いことが把握された。グリーンインフラの観点からは,遊水地等として活用できることが期待され,とくに水生生物(魚類,カエル類,トンボ類)の生活環を担保できる余地があることが把握された。このことを踏まえ,環境教育や観光の資源活用,水路網保全について提言した。

自由記述の分野

農村生態工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

谷底面で管理放棄されると幹線水路の蛇行部に落葉落枝が堆積し,洪水が生じやすくなる。このため蛇行部付近には,小規模の止水域が複数形成され,水田水域の魚類等水生生物の繁殖場,生息場になっていることが明らかになり,新たな土地利用としてグリーンインフラを踏まえた遊水地が生物生息場としての水田水域の代替地となる潜在性が高いことが判明した。遊水地の形成プロセスや草刈り等の人為的・部分的な管理が魚類等水生生物の個体数や種数に与えた影響については学術的意義がある。また,新たな土地利用に環境教育や観光に資する試行,提案を行ったことは社会的意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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