本研究では、COVID-19の影響からの復興を目指し、市町村や事業者が中心市街地活性化策を実施していく力をレジリエンスとして捉え、その方策を類型化するとともに、その意思決定過程、方策の効果について把握することを目的とし、2023年度は以下の研究を進めた。 第1に、2022年度に調査し報告を行った兵庫県伊丹市の非公式「伊丹ナイトバル」の開催について、その開催されるに至った過程と効果について論文にまとめた。 第2に、2022年度に論文にまとめた大阪府門真市の社会実験に参画している「ものづくり産業」に関して、社会実験等への参画のみならず、その他の地域活性化策にどのように関与し、まちづくりに貢献しているかを報告した。 第3に、伊丹市のコロナ禍での取組みの経過をまとめ、それらの取組みを類型化し、論文にまとめた。 第4に、伊丹市のみならず、尼崎市、大阪市福島区、同市城東区、門真市、兵庫県三田市のコロナ禍における取組みにの経過をまとめ、それらの取組みを類型化するとともに、どのような実施主体が取り組んでいるかの特徴を把握し、それを地域経済の復興に向けた活性化策の基盤となるレジリエンスの源泉として捉え、本としてとりまとめ刊行した。令和5年5月8日にCOVID-19の法的位置付けに変更があったことを踏まえ、迅速な成果の公表に努めた。
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