研究課題/領域番号 |
21K12400
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
ダダバエフ ティムール 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10376626)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 移民 / 日本 / ウズベキスタン / 社会的送信 |
研究実績の概要 |
本年度の研究活動は在日ウズベク人が日本に来ることでどのようなことを望んでいるのか、どのような理由により、日本に移り住むのか、その過程において自身のアイデンティティや日本社会をどのようにみているのかを分析するものである。そのため、日本国内の在日ウズベク人に対する聞き取り調査を実施し、その内容の記録、文書化と分析を試みた。 インタビューから在日ウズベキスタン人の日本移住の選択理由として経済的な側面と社会的送信両方の重要性を確認できた。そして、在日ウズベキスタンが来日するために本国で支援する団体・組織に対してもインタビュー調査を行い、その内容に関するウズベキスタン国内の資料の収集も行った。 上記の研究活動の成果として著書、学術論文と国際会議などにて発表を行った。著書として『ウズベク移民と日本社会』(園田茂人と共編著、東京大学出版会、2023年6月)と学術論文6本を刊行できた。 学術交流の場として、ウズベキスタン世界経済外交大学の国際会議(2023年9月6日)にて国際会議を組織し、発表と意見交換を行った。また日本中央アジア学会年次大会においても公開特別パネル(2024年3月16日)を組み、本研究の内容の発表した。そして、本研究の内容を教育活動に反映するために、「JICAチェア」の仕組みのもとでウズベキスタン外務省付属世界経済外交大学において連続講演会を実施し、本研究の成果に関して講演を行うとともにウズベキスタンの実務責任者と意見交換ができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現地調査と成果公開を計画通りに進めている
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究活動において引き続き、在日ウズベキスタン人に対しインタビュー調査とウズベキスタン国内の調査を行い、これらの成果を比較的な観点から北欧、中東とオーストラリアへの移民のパータンを分析することにしている。その成果を9月上旬に組織する予定の国際会議(オーストラリア国立大学)において発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
オーストラリア国立大学での国際会議が先方の都合で次年度となり、残金が生じた。
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