研究課題/領域番号 |
21K12444
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研究機関 | 苫小牧工業高等専門学校 |
研究代表者 |
須田 孝徳 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (50301940)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オープンイノベーション / 中小企業施策 / 地方小都市 / 産学官金連携組織 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、社会課題が身近な地方の産学官金連携組織がオープンイノベーションをリードし、地方独自のイノベーション創出にチャレンジすることにより、その成功要因を明らかにすることである。そして、イノベーション創出のカンフル剤となる地方自治体の中小企業施策の在り方を検討し、地方小都市での成功要因をモデル化することである。この目的から2021年度は下記のような活動を実施した。 1)苫小牧市内の大企業(北海道工場、関連企業)のニーズと中小企業のシーズの調査として、①苫小牧市や苫小牧商工会議所がこれまで実施してきたアンケート調査等の精査をしようと考えていたが、オープンイノベーションに関する調査を実施していないことが判明した。②(株)苫東や(一社)北海道機械工業会、(一社)北海道中小企業家同友会、苫小牧商工会議所等のヒアリング調査を行う予定であったが、コロナ禍ということもありい(一社)北海道中小企業家同友会、苫小牧商工会議所のみとなった。③2021年度は、苫小牧商工会議所(2100社)と(一社)北海道機械工業会(320社)の会員企業に対し、アンケート調査を実施し、163社の回答得た。 2)苫小牧市の中小企業施策である「苫小牧市共同研究支援補助金」と「苫小牧市イノベーション活性化事業」のこれまでの採択企業のヒアリング調査と2021年度の申請企業の発掘として、過去の採択企業にヒアリングを1社、申請企業1社の発掘を行った。 以上の研究内容を、第59回日本経営診断学会北海道部会研究発表会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍ということもあり、ヒアリング調査はなかなか進まなく、また先進地域調査ということで出張を予定していただ、予定通りとはならなかった。 アンケート調査については順調に実施できた。現在、アンケート内容を精査している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は以下を予定している。 1)苫小牧市の中小企業支援施策の採択企業に対し、代表やコーディネーターによる伴奏支援やフォローアップ支援、ヒアリング調査。必要に応じてアンケート調査を実施する。 2)初年度の調査をもとに、オープンイノベーションの可能性のあるドメインや各社のコア・コンピタンスを把握し、技術のニーズとシーズのマッチングを試みる。その際、苫小牧市の中小企業支援施策をマッチングの触媒として機能できるように産学官金連携組織と連携しながら支援を実行する。 3)先行地域の調査として、東京都渋谷区の「S-SAP協定」のキーパーソンにインタビュー調査をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
先進地域の調査がコロナ禍のため計画できなかったが、2022年度は状況把握しながらとなるがしっかりと調査したいと考えている。
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