研究課題/領域番号 |
21K12467
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
高梨 博子 日本女子大学, 文学部, 教授 (80551887)
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研究分担者 |
中野 宏幸 京都産業大学, 文化学部, 教授 (70907873)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 対話的交流 / スタンス / ガバナンス / 都市の進化 / ポストコロナ / 地域アイデンティティ |
研究実績の概要 |
2021年度は、新型コロナウィルス感染症の影響で、当初計画していた国内外でのフィールドワークの実施はできなかったが、これまで収集したデータの整理と分析を中心に、対話原理やスタンス、都市のガバナンスなど関連理論を発展的に解釈し、ポストコロナ時代の観光における対話的交流モデルの構築及びその国際的体系化を目指す調査研究を実施した。また、著書の分担執筆や研究論文の公表、学会発表を行った。 国際的な著書としては, “Emergent stance in walking tour discourse in Nara”を論集Language and intercultural communication in tourism (Routledge)に公表した。 国際的な研究発表としては、国際的な都市比較の視点から、国際語用論学会(オンライン)で“Poetic performance in walking tour discourse”の発表を行い、またアジア交通学会(オンライン)では、 “The dialogic formation of tourism strategies in urban renaissance cities”を発表し、Journal of EASTS (The Eastern Asia Society for Transportation Studies)の掲載(査読付き)が決定した。 国内の研究発表としては、国際的な対話的交流の比較分析の視点から、日本国際観光学会全国大会と日本観光研究学会全国大会(ともにオンライン)で対話におけるユーモアに着眼した研究発表を行い、日本観光研究学会全国大会発表の「外国人旅行者へのガイドツアーや応接におけるユーモアのある対話の分析」は『第36回日本観光研究学会全国大会学術論文集』に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度の目標は、国内外でのデータ収集と分析、対話原理や都市研究に基づく理論的枠組みや実施手法の整理、学会等での発表であり、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて国内外でのフィールドワークは実施できなかったが、ポストコロナ時代の観光における対話的交流モデルの構築及びその国際的体系化を目指し、国際的な著作の公表、国際的な研究発表としては、7月の国際語用論学会及び9月のアジア交通学会、研究論文としてはアジア交通学会の国際ジャーナル掲載決定など、研究分析結果をとりまとめて公表している。
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今後の研究の推進方策 |
ポストコロナ時代の観光における対話的交流モデルの構築及びその国際的体系化を目指して、2022年度は、新型コロナウィルス感染症の状況を踏まえつつ、京都及び広島などの国内地域、チェコ(プラハ)、ドイツ(ミュンヘン)及びオーストリア (ウィーン、ザルツブルグ)などの海外地域でのフィールドワークの可能性を見定めていく。 国内外でさらなるデータ収集や分析を行いつつ、対話的交流の理論的枠組みや実施手法の整理とその実証研究、学会等での発表や論文公表を進めていく計画であり、社会言語科学会及び異文化コミュニケーション学会、日本観光 研究学会等で学会発表を行う。国際的な枠組みづくりに向けた取り組みとして、分野横断的な有識者によるシンポジウムを開催し、大学・政府・自治体・観光関係者に発信する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は、新型コロナウィルス感染症の状況について、観光都市でフィールドワークを実施するまでには改善しなかったことと、海外で開催される国際学会が延期になったことなどから、旅費が計画したように使用できなかった。2022年度は、新型コロナウィルス感染症の状況を踏まえつつ、京都及び広島などの国内地域、チェコ(プラハ)、ドイツ(ミュンヘン)及びオーストリア (ウィーン、ザルツブルグ)などの海外地域でのフィールドワークの可能性を見定め、実施していく予定である。対面で開催される国際学会への出席も計画している。
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